ジャンボジェット退役が近づき、欧州行きは777か787に。777は少々見慣れてしまった感もありますが、安定した乗り心地と室内の広さからくる安心感は格別です。
11月になるとキリッと寒いパリ郊外の街、フォンテーヌブローに来ました.ナポレオンの避暑地になっていたお城を取り囲む可愛らしい街です。
街の真ん中にメリーゴーランド。そしてその周りにオープンカフェ。昨年に続き二度目の訪問ですが、なぜかまた11月。本当はもうちょっと暖かい時期に来てカフェクレームでも飲みながらダラダラしたい(^^;; しかし今回は夜中について翌々日の朝には移動というスケジュールです。
あっという間に移動日の朝。ホテルのフロントさんにはバスに乗れと言われたのですが、時間もあるし気持ちよい天気なので早めに出て町外れの駅まで歩くことにしました。その辺りでCMの撮影が行われたというOranginaをチビチビのみつつ、パン屋さんで買ったフランスパンのサンドイッチをモグモグ食べつつ、デカいスーツケースを転がしつつ、たすきがけにカメラをかけつつ。。。どこから見ても不用心な観光客ですが、つい油断してしまう閑静な住宅街なのです。
そして、、、意外にも早く駅に到着してしまいました。街は思ったよりさらに小さかった(^^;; 当然の結果として、高速列車「タリス」の発着するパリ北駅にも数時間も前に到着。仕方ないので大荷物を抱えてコンコースのオープンカフェで時間をつぶすことに。少々治安状態に不安が有り肩が凝ってしまいました。
ワインレッドの高速列車「タリス」に乗って向かったのは、チョコとビールの国、ベルギーのブリュッセルです。皆フランス語をしゃべっていてビックリ。勝手にドイツ語かオランダ語なんだろうと思っていました。ベルギーは北部と南部で言葉が違うのですね。ブリュッセルはそこそこ南でフランス語圏。
現地に着いてから、オケ仲間が一時期ブリュッセルに滞在していたのを思い出しました。泥縄式でメールしました。夕方5時から観るべきものはなに?
「その辺は治安が悪いから出歩かない方が良い」
・・・バッサリ。あぁぁ。。。確かにホテルの前、何人か歩道に座り込んでたよ。。。
「おススメのブラッスリーがあるからムール貝バケツ一杯食べてビール飲んでおとなしく寝た方が良い」
おぅ!なんと魅力的なご提案ではないですか.先に行ってよ(^^;; ありがとう!早速行ってみます!
やってませんでした。。。
氷雨のなかをトボトボと30分の帰り道、ここはきっと北国。青森か函館か、冬の演歌が似合いそうなそんな街。。。
ホテルに帰ってもう一度メールすると、なんと行くのが早かったらしいことが判明。店が開くのは夜7時半以降なんだそうで・・・そうでしたか。。。
仕事場はブリュッセルから一時間ぐらい列車に乗った郊外の街でした。インターシティと各駅停車を乗り継いで行きます。落ち着いた色合いの車内は、ことのほか空いていて拍子抜け。二階席は音も静かでトロトロと眠くなります。
乗換駅です。低いホームの両脇に敷かれたまっすぐな線路。そこに大柄で無骨な列車が悠々と入線してきます。キビキビした日本の列車も良いけれど、こういう重厚な鉄の塊的な列車もいいなぁ。
そして!じゃじゃ〜ん。リベンジしました。これがムール貝!バケツ!付け合わせでフリッツ(フライドポテト)が自動的についてきます。色んな味付けがあるのですが、選んだのはクリーム仕立ての”Spicy mussels”。初めてなんだからオーソドックスなの、とも思いましたがこれが大正解!ムール貝とクリームの濃厚味にセロリのさわやかな味わい。これをガッシリ結びつける生コショウ。うまい。そしてポカポカしてきて暑い。これを冷ますためには・・・
ビール!
ビール!
ビール!
よく知らないのだよ、と正直に言ったら店員のお兄さん気持ちよく、任せとけ、ウマいところ持ってくる、と、こいつら持ってきてくれました。ざっくりで申し訳ないけど、ウマかった。ありがとう。
そんなこんなであっという間に帰国。帰りは787です。国際線で乗るのは初めて。ちゃんと左舷(A列)の窓側を抑えました。787に乗ったらどうしてもやりたかったのが窓からの撮影です。787のシェードは一般的なプラスチック製のものではなく、液晶で透過率を設定できる仕組みなのです。つまり、機内が暗い時間帯でも少〜しだけ透過率を上げて、周りに迷惑をかけず外を見ることができるのです。欧州からの帰国便のA列は、巡航中は北極側、日本に近づくと東側を眺めることができます。
日の出の時間。エンジンがオレンジ色に染まっていました。これは今まで撮れなかったなぁ。一人感激しつつ早朝の羽田空港に降り立ったのでした。
おまけ。ムール貝の後、仕上げにサービスで出してくれたカルヴァドス、と、、、グミ、、、なんだけど。。。名物なのは分かるんだけど、この形は。。。食べるのがためらわれるのでした。